やさい通信@ナイトキャップ
■Web Jockey
/Yoko・H&Keisuke
YANEURAdolphin

モチーフは夜の透明感なのですが、
やさい通信にミスマッチなものを主にこちらに・・・。
基本的にモノローグです。

ナイトキャップというのは、寝る時に被るぼうし、または就寝時に飲むお酒のことです。

この壁紙素材元/壁紙工房 ジグラット さん








洗面ボウル

(あはは・・・、例えばね)
(ある男がね。港にあるモヤイを縛り付ける杭があるだろ?)
(あのマドロスが片足かけてパイプをふかす例の杭)
(それに腰掛けたら、それがその男の重みでグイッて地面に下がっちゃったのさ)
(すると、海の水がゴゴゴーっと一気に退いて、そう、海が枯れちゃったのさ)
(海の底の栓が開いちゃったのさ。その杭と栓は繋がっていたのさ。洗面所の洗顔ボウルみたいになってたわけさ)

(男は、全世界に申し訳無いっていう気持ちでいっぱいになってしまったわけさ)
(自分はダメな存在で、もうどうしようもないって思っているのさ)
(そして、それは決して取りかえせないと思っているのさ)

全世界になんて、おこがましいとは思わない?
僕達は小さい
光りも夜光虫ぐらいだ
 
 






大切なものは
 

大切なものは、

外にあるものなら
「家族」「ともだち」

内側にあるものなら
「感動する気持ち」

混沌から
定まった「愛」とか「夢」とかの大渦巻きを発生させる
サカムケであり、基本粒子
 

大切なものはいつもシンプルなもの
大切なものはいつも
自分自身が繕ったり育てたりしないといけないもの

大きな感動ばかりを「消費」していたら
どんどん耐性が出来てしまって
気がついたら、何も感じれなくなっちゃうかも知れない
負の感動に侵されちゃうかもしれない

小さい感動を育てよう
いくつあってもいい
いろんな種子があればいい
畑みたいになればいい
やがて森になればいい

森にいる人で、
退屈そうにしてる人っていないでしょう?
絶望してる人っていないでしょう?
人は長く生きる

大切なものは、けっこう小さくて、貧乏臭くて、シンプルなもの
「今から育てるの?」って焦らなくていい
芽は簡単に出る出る
出るから

共に生きよう
 
 
 
 
 
 
 

原疑問
 

街頭インタビューで、あるオジさんが、

「一度・・・みんなで、笑いたいね」

って答えてた。

みんながみんな幸せになれればいいね、
と思っているのに、
なぜそうなってないんだろう?

すごく不思議だ。
だれも反対してないのに
なぜそうなっていないのだろう?

満場一致なのに、なぜそうならないのだろう?
 
 
 
 
 
 
 

遠く星を一周して、また近くに
 

大切な友達が死んでしまったとき

いろいろな後悔がキミを苛む?

「あの時、もっと話していればよかった」

「病気のことをもっと知ろうとすればよかった」

「もっと伝えたかった、もっと・・・」

今、その友達が遠く感じる?

その友達は彼方に行ってしまった?
 

キミの後ろに 今 辿りついたみたいだ

キミが友達を想っていたのだから あたりまえだよ

この星では なにもかも伝わってる

マルイマルイ星だから
 

後ろのトモダチ 照れくさそうだよ
 
 
 
 
 
 
 
 

ハト
 

両手に包むとちょうどぐらいの大きさだった

「あそこから落ちたんだよ、このヒナ」

「あ、また落ちたんですか。あの巣は小さすぎるんですよ」

「なのに卵は2個産む」

「大きなほうが押し出しちゃうんです」

「そのうち猫にやられる」

落ちた場所から、1歩も歩かない。きょろきょろさえしない。
まん丸の羽毛の玉の真ん中にちょこんと首がある。
両手に包むと羽毛がやさしく、そして暖かい。

何のために手に包んだのか。
暖かさを、君から奪っただけだ。

そして、都会の猫は、楽しそうにキミを狩る事も知ってる。
 
 
 
 
 
 
 
 

ポコ・ア・ポコ
 

この世界には、3種類の人がいる

傷ついた人、傷つけた人、傷つけたことに気がつかない人だ

傷ついた人、傷つけた人は、変わっていけるから幸せだ

不幸なのは傷つけたことに気がつかない人だ

いつまでもそこに止まっていなければいけないからだ

あなたは傷つけた人でしょう?

あなたは傷ついた人でしょう?

じゃあ、大丈夫じゃん

じゃあ、どういうふうに変わっていく?
 
 
 
 
 
 
 

しっぽ
 

24時間の中で一番淋しさを感じる時間帯

それはきっと

あちらこちらに発表してあるタイムスタンプ

ネットシーはその発表の場

見られたい 見られたくない

「なんだか最近見られたい」

「秋が深まったのかな(笑)」

理由のわからないさみしさって何故出てくるの?
 
 
 







 
 

地獄

なにかに感動できる気持ちさえあれば

他のことがダメになっちゃてても

とりあえず生きていて楽しい

となりも人もそういう息の仕方してる

そしてけっして息苦しくない
 
 
 
 
 
   
 
 
 
 
 
 

やさしい場所
 

その場所にあった

やさしいのものがあった

やさしい場所にあった

それがその場所にあると

そのあたりとか

それらの人とか

すべてが何もかもがやさしい

怖いぐらいに満たされて

場所と物って怖いぐらいに関係があるよね
 

「大水槽のなかの”チョウザメ06”がいつもいる場所と違うところで留まってる」

「もうすぐ死んじゃうの?」

誰が気付いてあげられるの?
 
 
 
 
 

円か
 

「最近、コンパス使ったのは?最後に使ったのはいつ?いつだろう?」

「その時はキレイなマルが描けていたかな?」
 
 
 
 
 
 
 
 

鍬形虫
 

クワガタが好きで大切に大切にしていて

ある日はじめて指を挟まれて

血が出てきて

悔しくて涙が出てきて

それだけでクワガタが嫌いになって

その他の虫も嫌いになって

嫌い嫌い嫌い

嫌いというか怖くなって

ひたすら逃げて

逃げて逃げて逃げて

怖い怖い怖い
 

「でも後から考えると、単なる”独り大騒ぎ”」
 

何かが嫌になっちゃうというダークマターは・・・

何かを諦めちゃう悲しい瞬間は・・・

この宇宙のどんな壷から吹いてくる?

その人は別にアナタが嫌いなわけじゃないはずだよ













































●サバト

深夜にお腹が減ってコンビニに行くことにした。
駅と逆方向のエリアに向けて歩くと、一番近いコンビニがある。
誰も歩いていない時間帯なので、部屋着のタイトなTシャツで静まり返った住宅街を歩く。
自分の跫音以外は聞こえない道に、ふいに建設中の巨大なビルが出現する。
その暗いビルの内部から、人の話し声が聞こえてくる。
低い女性の声。ひとりか・・ふたりか・・・。
ぼそぼそ呪文のように話してる。

(なんだろう?あれ・・男の声かな?夜行性の動物・・のわけないか。それとも不審者かな?)

コンビニの帰り道。ちょっと徘徊してみたくなる。
不審者のビルを反対側から見てみたかったし、
なによりもうしばらく霧を吹きかけたような夜の外気の中にいたかった。

歩道橋に登ってみた。
この地域は道路が広く整備されていて気持ちいい。
道路はこの地域内で完結する設計になっているため深夜はまったく交通がない。
エリア外のトラックなどが通り抜けるような幹線道路ではないのだ。

東に伸びるこの道路のはるかかなた、その末端にカタパルト状の建造物がある。
何の目的でそれがあるのかわからない。
そこまで歩いていって見極めるには遠すぎる。
シャツもジーンズも擦り切れてしまう。

振り返って先ほどのビルを見る。その胎内から聞こえていたサバトはまだ続いている。
コンビニの袋に風が当たってビリビリ鳴った。
歩道橋全体もビリビリ鳴った。

反対側のマンション群をみると、ほんの少しだけ明かりの灯った部屋があるが、
その部屋の人はネットに入ってしまっている人、テレビに見入ってしまってる人、
そして明かりをつけたまま眠ってしまった人だろう。
今この夜に在るのはワタシだけだろう。
と、その時はそう思っていた。

マンション群の敷地のはずれに電話ボックスがあった。
その中に少女がひとりいた。


例によってゆ〜っくり続キマス。
 
 
 

Copyright Yoko・h  Thank you!


 

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